小説 紹介

有川浩「旅猫リポート」 ペット好きにオススメの感動小説!

アニメ・映画化された「図書館戦争」でお馴染みの有川浩の「旅猫リポート」をご紹介します。

「旅猫リポート」は主人公と猫のロードノベルです。

感動で涙が止まらない小説でした。

有川浩「旅猫リポート」とは?

有川浩の作品で映画にもなった、ネコ好きはもちろん誰が読んでも感動する「旅猫リポート」です!

著者:有川浩

著書名:「旅猫リポート」
文庫: 336ページ
出版社: 講談社

出版日:2017/2/15

価格:704円

 

映画化され2018年には福士蒼汰主演、猫のナナの声を高畑充希が演じています。

また児童書や、絵本化もされています。

有川浩「旅猫リポート」のあらすじ

交通事故にあった野良猫を飼い始めたサトルは、その猫をナナと名付けた。

子供のときに飼っていたハチという猫に似ていたからだ。
そしてサトルは、車でナナと旅に出る。

長い長い旅に。

それは美しい景色を眺めながら昔の友人や自分の叔母さんに再会する旅だった。
サトルには、もうナナを飼い続けることはできない。

つまりナナを誰かに引き取ってもらわなければならない理由が生じたのである。
懐かしい友人に再会しながら、過ぎし日々を思い出すサトル。

愛猫ハチとの出会い、最愛の父母との別れ、そしてハチとの別れ・・・
そして、サトルと友に美しい景色を楽しみながら、犬や猫など新しい出会いを経験していくナナ。新しい飼い主は見つからない。
しかし、北海道の叔母さんの家に着いたところで、サトルとナナの運命は悲しい予感を感じさせ始める。
サトルはナナが観たこともない、白くて大きな建物に入ったまま出てこなくなったのだ。
叔母さんの家を抜け出して、再び野良猫にかえったナナは、白くて大きな建物の中にいるサトルに逢うべく行動を開始するのだが・・・

有川浩「旅猫リポート」で学んだこと

動物との出会いは奇跡みたいなもので、彼らは多くの場合、自分たちよりも先に死んでしまいます。
言葉がしゃべれない彼らとの出会いは一期一会で、しかもともに暮らすその一瞬一瞬はとても貴重なのです。
サトルの一生は他人から見れば残念なものに見えたかもしれません。しかし、彼はたとえ短い人生だったとしても満足なものだったはずです。
それは他の生命を大切にすることができたからではないだろうかと思いました。優しく生きていくことの大切さを教えてくれました。

有川浩「旅猫リポート」を読んで役立てたいこと

時間というのは自分が思っているよりずっと貴重なのですね。しかも、自分の寿命はわからないので終わりは突然やってきます。
愛する猫を残して死んでしまわなければならないことは、とてつもなく心残りであり、もちろんペットだけでなく愛する何かを守ってやれないまま、自分がこの世界から去ってしまうことは耐えられない苦しみを生むでしょう。ですから、日頃から心の片隅でもそういうことを覚悟しながら、時間を大切にして生きたいと思います。

有川浩「旅猫リポート」 感想

感動したという言葉はベタですが、これほど心に沁み入った本はなかなかありません。
ラストのナナの回想の部分は何十回と繰り返して読んでいます。作者の有川浩さんも二度と書けない物語だそうです。
何度でも読める小説というのもなかなかないと思います。

有川浩「旅猫リポート」 残念だった点は?

残念だったところは、けっしてハッピーエンドとは言えない結末だったことですね。
物語のプロットや筆力には一点の曇りもなかったと思いますが、終わり方だけが唯一悲しかったです。
ですが、それだけに余計に余韻が残ったのも事実です。

有川浩「旅猫リポート」 おわりに

泣けます。

思いっきり泣きたい時におすすめです。

動物好き、ネコ好きの方にぜひ読んで欲しいと思います。